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[2241] 唱歌「村祭」の歌詞について

投稿者: sitaru 投稿日:2021年 7月16日(金)08時17分1秒   通報   返信・引用   編集済

 長崎のsitaruです。いつも重箱の隅をつつくようなお話で恐縮ですが、唱歌「村祭」の歌詞について考えてみたいと思います。この歌詞の言葉には、少なくとも3つの問題がありそうですが、また長くなると叱られそうですので、一つだけ取り上げます。
 それは、一番の歌詞の後半部分、「ドンドンヒャララ ドンヒャララ (繰り返し) 朝から聞こえる笛太鼓」の「笛太鼓」という言葉です。この言葉は、それぞれ独立した単語の「笛」と「太鼓」が並立して一語のように表現されたものですが、「笛」と「太鼓」は、何故この順番に並んでいるのでしょうか。屁理屈の好きな私からすれば、その前に「ドンドンヒャララ」とあるのだから、「太鼓笛」でもよさそうなものですが、順番が逆になっています。
 この語の用例を他の曲に求めてみると、童謡・唱歌や流行歌に次のようなものが見つかりました。
   五人囃子の笛太鼓(唱歌「うれしいひな祭り」)
   秋はお祭り笛太鼓(フォーク「ふるさとを見せてあげたい」、シモンズ、1972年)
   遠い笛太鼓(歌謡曲「お祭りの夜」、小柳ルミ子、1973年)
いずれも「笛」が先に来ています。
 こういう、どっちが先かという問題は、「語順」の問題として、考察対象となっています。「語順」と言えば、日本語が「主語+目的語+述語」となっており、英語は「主語+述語+目的語」となっていて、語順が違うなどと言う時によく使いますが、一つの熟語、複合語を構成する単語の順番も語順と言うことがあります。このような、並立の関係にある熟語、複合語の例をたくさん集めて整理すると、「笛太鼓」がこの順に並んでいる理由が見えて来ます。さらに、「笛」「太鼓」はともに和語(固有の日本語)の場合ですが、「左右(さゆう)」「風雨(ふうう)」などの漢語に範囲を広げると、また新しい傾向が見え、それらを相互に比較することで見えて来ることもあります。お暇な折に、挑戦してみて下さい。

 追記: [2225]のyoko様、ご返信、ありがとうございます。この掲示板が「交流」と銘打たれていても、私の書くことは、長たらしいだけで皆様と縁が薄いものと自覚し、一方通行になっても仕方がないと思っておりましたので、やはり反応して下さる方がいらっしゃるのは、嬉しいものです。この掲示板には、私の書くことに興味を持って下さる「サイレント・マジョリティ」の方々がいらっしゃることを信じて、今後も寄稿を続けたいと思っております。


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